🎙️ Fish Audioとは?
Fish Audioは、テキストを自然な音声へ変換する「Text-to-Speech(TTS)」を中心に、音声クローン、音声デザイン、音声認識などを提供しているAI音声プラットフォームです。
特に注目されているのがボイスクローニングです。短い音声サンプルから話者の声質を再現し、その声で入力した文章を読み上げられます。公式サイトでは、10秒程度の音声サンプルから音声を作成できる機能が案内されています。
ナレーション、動画制作、ゲームキャラクター、ポッドキャスト、教育コンテンツ、音声エージェントなど、音声を使うさまざまな用途に利用できます。

🔊 Fish Audioの中心となる音声生成機能
📝 テキストから自然な音声を生成
Fish Audioでは、入力した文章をAIが音声へ変換します。単純に文章を読み上げるだけでなく、話し方や感情、声の雰囲気などを指定できる点が特徴です。
動画用ナレーションなら落ち着いた話し方、キャラクターなら感情を強くした話し方というように、用途に合わせて音声表現を調整できます。
🎭 感情や話し方を細かく指定
Fish Audioでは、テキスト内に方向性を示すタグを入れることで、話し方をコントロールできます。
たとえば、ささやくような声、興奮した話し方、笑いを含んだ表現など、通常のTTSでは指定しにくい表現を文章の中で指示できます。
この機能は、単なるナレーションだけでなく、会話形式のコンテンツやゲームキャラクターのセリフを作る場合にも便利です。
🌏 多言語音声生成
Fish Audioは多言語の音声生成に対応しています。公式サービスでは80以上の言語に対応すると案内されており、複数言語を扱うコンテンツ制作にも利用できます。
特にボイスクローニングと組み合わせれば、同じ声を異なる言語のコンテンツに利用できるため、動画や教育コンテンツを海外向けに展開する場合にも便利です。
🎤 Fish Audioのボイスクローニング機能
Fish Audioを語るうえで外せないのがボイスクローニングです。
一般的な音声合成サービスでは、用意されたAI音声から選んで文章を読み上げます。Fish Audioでは、自分で用意した音声を参考音声として使用し、その声に近い音声を生成できます。
公式サイトでは、約10秒の音声サンプルから音声クローンを作成できると案内されています。長時間の収録や複雑な音声モデルのトレーニングを必要としない点が大きな特徴です。
ただし、短い音声だけでどのような声でも完全に本人そっくりになるという意味ではありません。録音品質、話者の発音、ノイズ、感情表現などによって結果は変わります。
また、他人の声をクローンする場合は、本人の同意や利用権限を確認する必要があります。著名人の声を無断で再現して商用利用するような使い方は避けるべきです。
🎨 Voice Designでオリジナル音声を作る
Fish AudioにはVoice Design機能も用意されています。これは既存の人物の声をコピーするのではなく、文章による説明から目的に合ったAI音声を作るための機能です。
例えば、「落ち着いた日本人男性、30代、ニュース番組のような明瞭な話し方」など、希望する声の特徴を指定して音声を作成できます。
実在する人物の声を使う必要がないため、架空のキャラクターや企業動画のナレーターなどを制作したい場合に向いています。
🎧 Fish Audioで作れるコンテンツ
- YouTube動画のナレーション
- ショート動画の音声
- ポッドキャスト
- オーディオブック
- ゲームキャラクターの音声
- AIキャラクター
- 広告・プロモーション動画
- オンライン講座
- 企業向け説明動画
- 多言語コンテンツ
- 音声AIエージェント
特に、映像制作でナレーションを何度も録り直す必要がある場合、テキストを修正して再生成できるため、制作時間を短縮しやすいでしょう。
⚙️ Fish Audioを実際に使う基本手順
1.アカウントを作成する
まずFish Audioの公式サイトでアカウントを作成します。無料プランが用意されているため、クレジットカードを登録せずに基本的な機能を試すことができます。
2.使用する声を選ぶ
既存のボイスライブラリから声を選ぶか、自分で音声をクローンします。オリジナルの声を作りたい場合はVoice Designを利用できます。
3.文章を入力する
読み上げたい文章を入力します。動画ナレーションなら、実際に話すことを想定して文章を短めに区切ると調整しやすくなります。
4.話し方を調整する
必要に応じて方向性を示すタグなどを使用し、声の感情や話し方を調整します。
5.生成・確認する
音声を生成したら、発音、アクセント、速度、感情表現などを確認します。問題がある部分だけ文章や指示を変更して再生成します。
6.音声ファイルを書き出す
用途に応じて音声を保存します。Fish AudioではMP3やWAVなどの形式で音声を利用できます。
💡 Fish Audioを上手に使うための実践的なコツ
文章をそのまま貼り付けない
長い文章をそのまま入力するより、実際のナレーターが話すことを考えて文章を整理したほうが自然な結果になりやすくなります。
句読点を活用する
句読点は単なる文章上の記号ではありません。音声生成では、文章の区切りや間の取り方にも影響します。ナレーションでは特に重要です。
一度に完璧な音声を作ろうとしない
AI音声では、文章によってアクセントや感情表現が変わります。最初の生成結果を完成品と考えず、問題のある部分だけ修正していくほうが効率的です。
参考音声の品質を上げる
ボイスクローニングでは、参考音声の品質が重要です。環境音、BGM、複数人の会話などが入っている音声より、話者一人だけが明瞭に話している音声を使用したほうが安定しやすくなります。
感情を文章だけで説明しすぎない
「非常に感情的で、とても興奮していて、さらに強く話す」といった長い指示を毎回入れる必要はありません。Fish Audioの方向性タグを利用し、必要な部分だけ具体的に指定したほうが扱いやすいでしょう。
🧑💻 開発者向けAPIとSDK
Fish Audioは一般ユーザー向けのWebサービスだけでなく、開発者向けAPIも提供しています。
APIを利用すれば、自社のWebサービスやアプリケーションに音声生成機能を組み込むことができます。
公式開発者向け情報では、REST APIに加えてPythonとTypeScriptのSDKが提供されています。また、リアルタイム音声アプリケーションを想定したストリーミングにも対応しています。
AIチャットボット、音声エージェント、ゲーム、教育サービス、動画生成サービスなど、「文章を音声に変換する機能」を自社製品に組み込みたい開発者に向いています。
🔌 API料金と開発用途
Fish AudioのAPIは従量課金方式で利用できます。公式開発者向けページでは、S2.1 Proが100万UTF-8バイトあたり15ドル、S1が100万UTF-8バイトあたり15ドル、音声認識モデルのTranscribe-1が音声1時間あたり0.36ドルと案内されています。
また、S2.1 Pro Freeは開発者向けに無料で利用できるモデルとして提供されています。APIを使って試作品を作りたい場合は、まず無料枠で動作を確認してから有料利用へ移行する方法が現実的です。
APIの料金はWeb版のサブスクリプションとは計算方法が異なるため、開発目的で利用する場合は、Web版の料金だけを見てコストを判断しないよう注意してください。
💰 Fish Audioの料金プラン
Fish Audioには無料プランと複数の有料プランがあります。2026年9月時点の公式料金ページでは、以下の料金が掲載されています。
| プラン | 月額料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Free | $0 | 月8,000クレジット、最大7分生成 |
| Plus | $11 | 月250,000クレジット、最大200分生成 |
| Pro | $75 | 月2,000,000クレジット、最大1,620分生成 |
| Max | $749 | 月25,000,000クレジット、最大6,250分生成 |
| Enterprise | 個別見積もり | 企業向けの管理・セキュリティ・大規模利用 |
Plusはクリエイターや個人の専門用途、Proはヘビーユーザーやビジネス用途、Maxは大規模な音声制作を行うチーム向けという位置付けです。
なお、料金や利用条件は変更される可能性があります。契約する際は公式料金ページで最新情報を確認してください。
🆓 無料プランでできること
無料プランでは、毎月8,000クレジットが提供され、最大7分の音声を生成できます。1回あたりの生成文字数は最大500文字です。
また、クレジットカードを登録せずに利用を開始できます。Fish Audioの品質を確認したいだけなら、まず無料プランを試す方法で十分です。
ただし、無料プランには利用量やボイススロットなどの制限があります。大量の動画制作や商用コンテンツの継続的な制作を考えている場合は、有料プランの検討が必要です。
🏢 商用利用について
商用利用を考えている場合は、料金だけでなくライセンス条件も確認する必要があります。
公式料金ページでは、Premiumプランについて商用利用が可能と案内されています。一方、無料プランについては商用利用に制限があるため、企業の広告や収益化された動画などで使用する場合は、契約しているプランの利用条件を確認してください。
さらに、ボイスクローニングでは「その声を利用する権利があるか」という問題があります。自分自身の声を利用する場合と、第三者の声を利用する場合では事情が異なります。
特に著名人や他人の声を利用する場合は、本人の同意、肖像・パブリシティに関する権利、著作権や契約上の条件などを確認してから利用するべきです。
👥 Fish Audioが向いている人
- 動画クリエイター
- YouTube運営者
- ショート動画を制作する人
- ポッドキャスト制作者
- ゲーム開発者
- AIキャラクターを開発する人
- 音声コンテンツを制作する企業
- 多言語動画を制作するマーケター
- 音声AIサービスを開発するエンジニア
- ナレーション制作を効率化したい人
特に、同じ声を何度も利用する必要がある人にはメリットがあります。毎回ナレーターに録音を依頼するのではなく、テキストを変更して音声を再生成できるためです。
⚠️ Fish Audioを利用する際の注意点
音声が毎回完全に同じになるとは限らない
AIによる音声生成なので、文章や指示によって声の表現が変化することがあります。シリーズ動画などで一貫性が必要な場合は、生成結果を毎回確認したほうが安全です。
固有名詞の発音に注意
日本語では、人名、企業名、商品名、専門用語などでAIが誤った読み方をする場合があります。公開前に必ず音声を確認してください。
感情表現が意図と違う場合がある
文章だけでは人間と同じように細かな感情を理解できない場合があります。重要なセリフは、複数パターンを生成して比較するのがおすすめです。
声の権利を確認する
ボイスクローニングは技術的に簡単でも、利用してよいとは限りません。他人の声を使用する場合は、必ず適切な許可を取得してください。
料金の消費量を確認する
大量の音声を生成するとクレジットを消費します。特に長い文章を何度も生成する場合は、利用量を確認しながら作業したほうが安心です。
🆚 Fish Audioと一般的な音声生成AIの違い
| 項目 | Fish Audio | 一般的なTTS |
|---|---|---|
| テキスト読み上げ | 対応 | 対応 |
| ボイスクローニング | 対応 | サービスによる |
| 短時間の音声からのクローン | 対応 | サービスによる |
| 感情・話し方の制御 | 対応 | サービスによる |
| 多言語対応 | 80以上の言語 | サービスによる |
| API | 対応 | サービスによる |
| Voice Design | 対応 | サービスによる |
Fish Audioの強みは、TTS、音声クローン、音声デザイン、APIを一つのサービスで扱えることです。特に「自分で用意した声を使って、多くの音声コンテンツを作りたい」という用途との相性が良いでしょう。
🇯🇵 日本でFish Audioを利用するなら
日本語コンテンツを制作する場合、まず短いナレーションを使って日本語の発音品質を確認することをおすすめします。
日本語には漢字の読み方が複数ある言葉や、固有名詞、企業名、商品名などが多くあります。そのため、英語の文章よりも「正しい発音かどうか」のチェックが重要です。
YouTubeや広告動画なら、最初から10分以上の長い原稿を生成するより、30秒程度のサンプルを作って声質、速度、アクセントを確認すると失敗しにくくなります。
また、日本語だけでなく英語、中国語、韓国語など複数言語のコンテンツを制作する場合は、ボイスクローニングと多言語生成を組み合わせることで、同じキャラクターやナレーターの声を複数市場で利用する方法も考えられます。
❓ Fish Audioに関するよくある質問
Fish Audioは無料で使えますか?
はい。無料プランがあります。2026年9月時点では月8,000クレジット、最大7分の生成などの制限があります。
自分の声をクローンできますか?
できます。短い音声サンプルを参考音声として使用して、自分の声に近いAI音声を作成できます。
他人の声もクローンできますか?
技術的には音声サンプルを使ってクローンできますが、実際に利用する際は本人の同意や権利関係を確認する必要があります。
日本語に対応していますか?
はい。Fish Audioは日本語を含む多言語の音声生成に対応しています。
APIは利用できますか?
利用できます。REST APIのほか、PythonやTypeScript向けのSDKも提供されています。
商用利用できますか?
有料プランでは商用利用が可能とされています。ただし、利用する音声の権利や契約条件については別途確認する必要があります。
📌 Fish Audioの総合評価
Fish Audioは、単純な文章読み上げサービスというより、「AIで音声コンテンツを制作するための総合的なプラットフォーム」と考えると分かりやすいサービスです。
特にボイスクローニングの手軽さ、自然な音声生成、感情や話し方を指定できる機能、多言語対応、API提供は大きな強みです。
一方で、AI音声だからといって生成した音声をそのまま公開すればよいわけではありません。日本語の発音、固有名詞、感情表現を確認することに加えて、クローンする声の利用権や商用利用条件も確認する必要があります。
個人で動画や音声コンテンツを作る人なら、まず無料プランで音質と日本語の発音を試してみるのがよいでしょう。開発者であればAPIを使って、自社サービスに音声生成や音声エージェント機能を組み込む方法もあります。
「ナレーションをAIに作らせたい」だけでなく、「特定の声を使って継続的に音声コンテンツを制作したい」という人にとって、Fish Audioは検討する価値のある音声AIサービスです。
📋 Fish Audioの基本情報
| サービス名 | Fish Audio |
|---|---|
| カテゴリー | AI音声生成・音声合成・ボイスクローニング |
| 主な機能 | TTS、ボイスクローニング、Voice Design、音声認識、API |
| 対応言語 | 80以上の言語 |
| 無料プラン | あり |
| Plus | $11/月 |
| Pro | $75/月 |
| Max | $749/月 |
| Enterprise | 個別見積もり |
| API | 従量課金 |
| 主な対象 | 動画制作者、クリエイター、開発者、企業、音声コンテンツ制作者 |

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