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Google Flow

Google FlowはAIを活用した映像制作ツールです。生成AIを使ってシーンやショットを作成し、映像作品のアイデアを形にすることができます。

公式サイト

✨ 概要

Google Flow は、Google Labs が手がける AI 動画制作・映画制作ツールです。2025 年 5 月の Google I/O で発表され、URL は labs.google/flow。前身は 2024 年の実験プロジェクト「VideoFX」で、当時は「プロンプトを入れて短い動画を出す」という試作品でした。Flow はそれを、映画制作の全工程を支える「AI コパイロット」へと位置づけ直したものです。ブレインストーミング、絵コンテ、キャラクター開発から最終的な動画生成までを一つの画面で回せます。

つまり「プロンプトを入れて映像を出す」実験を、映画制作の全工程を支える AI コパイロットへと変えたのが Flow です。

日本のクリエイターにとっての見どころは、Veo や Imagen、Nano Banana、Gemini が同じワークベンチに載ったこと。キャラクターの見た目をショットをまたいで保ち、参考画像からシーンを組み、音声まで同じ場で作れます。

Google Flow
Google Flow

🧩 主な機能と見どころ

実務でよく使う機能を挙げます。

  • Ingredients to Video:キャラクター、物体、スタイルや背景などの参考画像を複数渡すと、AI がそれらを 1 つのシーンに合成して動画を生成します。
  • Frames to Video:最初と最後のフレームを指定すると、AI が間の動きを補って自然な映像にします。
  • Extend:元動画の最後の 1 秒を起点に、その先を延長します。ループ映像に向いています。
  • Insert / 物体の削除:画面に物体を追加・削除しつつ、照明や影、背景の整合を保ちます。
  • 落書きによる指示:画像に直接線を引いたり印を付けたりして、AI に変更箇所を伝えられます。
  • カメラアングル・動きの調整:動画生成後に角度や動きを変えられます。
  • Nano Banana Pro:照明、フォーカス、色調、ポーズなどのプロ向け画像編集。
  • Tools ギャラリー:Mockup、Image Editor、Poster Designer のほか、自作ツールを作るビルダーも用意。

🤖 AI機能と基盤技術

動画生成は Google の動画モデルが担当します。当初は Veo 3、その後 Veo 3.1 にアップグレードされました。1 回の生成は通常 8 秒で、4〜8 秒の範囲を選べます。画像生成と編集は Imagen、Nano Banana、Gemini Omni が分担します。

音声がネイティブ対応なのもポイントです。BGM だけでなく、セリフや効果音もそのまま生成できるため、後から別ツールで吹き替える手間が省けます。

これらをまとめているのが 4 つのパネルです。Media が素材、Characters がキャラクターの一貫性、Scenes がシーン、Tools が編集を担当。ショットをまたぐキャラクターの一貫性とスタイルの連続性は、この構造で担保します。

🛠️ 始め方と使い方

インストールは不要です。labs.google/flow を開いて Google アカウントでログインするだけ。ただしクレジットをフルに使うには Google AI Plus、Pro、Ultra のいずれかの契約が必要です。

一般的な流れは、Media で素材をアップロードまたは生成し、Characters でキャラクターの見た目を固定し、Ingredients to Video や Frames to Video でショットを作り、Tools で仕上げるというもの。気に入らなければプロンプトを直すか、落書き指示で微調整します。

💡 使い方のコツと実践例

  • まずキャラクターを固定する:撮影前に Characters で主人公の見た目を決めておけば、ショットごとに顔が変わる事故を防げます。
  • 絵コンテは Ingredients to Video で:ざっくり描いたコマを AI に動かしてもらう方が、テキストだけより制御しやすい。
  • 転換は Frames to Video:最初と最後の 2 フレームだけ指定し、間は AI に任せます。
  • ループ背景は Extend:シームレスに繰り返す空景が欲しいなら、元動画の最終秒から延長します。
  • 落書きは文字より速い:直したい場所を線で囲む方が、正確なプロンプトを書くより早い。
  • 後処理は Nano Banana Pro:光がずれている、ピントが甘い、色が偏っているなら再生成せず調整します。

🌍 世界的な利用状況

2025 年 5 月のリリース以来、生成された動画は 5 億本を超えています。当初は米国の Google AI Pro/Ultra 契約者向けの限定提供で、その後、段階的にグローバル展開が進んでいます。

日本のコンテンツ制作の現場では、まだ「試す」段階の人が多い印象です。Google アカウントとサブスクリプションが必要で、日本語のプロンプトへの反応や、日本の素材・著作権事情との相性はこれから。ただ、企画書や絵コンテのプレビズ用途なら、すでに十分使える水準です。

💰 料金と価格

  • 無料ユーザー:1 日 50 クレジット。ただし Veo 動画のみ。
  • Google AI Plus:月 200 Flow クレジット。
  • Google AI Pro:月 1,000 クレジット。
  • Google AI Ultra:月 25,000 クレジット。

クレジットは Flow 専用で、Google アカウントの他の AI サービスの利用量とは別に管理されます。まず無料枠で 50 クレジットがどれくらい持つか試し、それから Plus や Pro への切り替えを検討するのが無難です。

⚖️ 長所・短所と制限

長所:映画制作の工程がひとつのツールにまとまっている。キャラクターの一貫性に力を入れていて、ある程度は保てる。音声がネイティブ対応で手間が省ける。Nano Banana Pro の編集力は実用的。

短所:1 本が 8 秒止まりなので、長尺はショットを繋ぐ必要がある。無料枠は Veo 動画だけ。当初は米国限定だったため、地域によってはまだ使えない。実用にはサブスクリプションが前提で、コストは軽くない。

🔄 他ツールとの比較

OpenAI の Sora と比べると、Flow は「最長何秒の動画を出せるか」では張り合いません。Sora が単機能のテキスト動画生成ツールなのに対し、Flow は制作ワークフロー全体を製品にしている点が違います。Runway や Pika との比較では、キャラクターの一貫性、ネイティブ音声、画像編集の統合が Flow の強みです。

日本の国内ツールと比べるなら、生成動画の品質や日本語対応で優位な場面もある一方、Flow は Google のモデル群と映画的な工程設計で差別化しています。目的が「1 本の見栄えのいい動画」か「短編を最後まで組み立てる」かで選ぶのが現実的です。

❓ よくある質問

無料で使えますか?

使えます。無料ユーザーは 1 日 50 クレジットですが、Veo 動画の生成のみで、画像編集などはサブスクリプションが必要です。

1 本の動画は何秒ですか?

通常 8 秒で、4〜8 秒の範囲から選べます。

日本から使えますか?

Google アカウントが必要で、labs.google/flow へのアクセス環境も必要です。フルクレジットには Google AI サブスクリプションが要ります。

Sora との違いは?

Sora は長い動画を 1 本生成することに特化。Flow は映画制作の工程全体を対象にし、ショットをまたぐキャラクターの一貫性を重視します。

クレジットが切れたら?

更新まで待つか、上位プランに切り替えてクレジットを増やします。

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