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目的別にAIを使い分ける

2026年、日本の現場で選ぶ画像生成AIツール

2026年の画像制作では、一つのAIですべてを済ませるより、構図・写真表現・文字入りデザイン・画像編集など、目的に合わせてAIを使い分けるほうが効率も完成度も上げやすくなっています。

2026年は「どのAIが一番?」ではなく「何に使う?」で選ぶ

日本でWebサイトや広告、SNS用の画像を制作してきた経験から言うと、「一番きれいな画像を作れるAIはどれですか?」という選び方は、もう少し考え方を変えたほうがいいと思います。

2026年の画像生成AIは、それぞれ得意な仕事がかなり違います。

写真のようなビジュアルを作りたいのか、広告バナーを作りたいのか、商品画像を編集したいのか、文字入りのポスターを作りたいのか。目的によって選ぶべきAIは変わります。

私なら、最初から全部のサービスを契約することはしません。まず「どんな画像を作るのか」を決め、その用途に合うAIを一つ選びます。

2026年、日本の現場で選ぶ画像生成AIツール
2026年、日本の現場で選ぶ画像生成AIツール

1. Midjourney|世界観のある画像を作る

「見た瞬間に印象に残る画像を作りたい」という場合、Midjourneyは今でも有力な選択肢です。

広告ビジュアル、Webサイトのメイン画像、ファッション、映画のようなシーン、コンセプトアートなど、デザイン性を重視する画像との相性が良いサービスです。

おすすめの使い方

「東京の夜景を作って」といった短い指示だけではなく、被写体、場所、時間、光、構図、カメラ、雰囲気まで具体的に設定します。

例えば、

「雨上がりの東京・渋谷、夜、濡れた道路にネオンが反射している、映画のワンシーンのような構図、35mmレンズ、自然な人物配置」

という具合です。

同じキャラクターや商品のビジュアルを複数の画像で使いたい場合は、参照画像などの機能を利用して、できるだけ見た目を統一します。

一枚だけを完璧に作ろうとするより、最初に複数の候補を作って、その中から方向性を決めるほうが効率的です。

2. Adobe Firefly|仕事で使う画像を作る

企業サイト、広告、資料、SNSなど、仕事で画像を使う場合はAdobe Fireflyも非常に使いやすい選択肢です。

テキストから画像を生成するだけでなく、画像の編集、背景の変更、生成拡張など、制作に必要な作業をまとめて行えます。

おすすめの使い方

例えば商品写真を用意して、「商品の形やロゴは変更せず、背景だけ高級感のあるスタジオに変更する」といった編集ができます。

ゼロから商品画像を生成するより、実際の商品写真をベースにAIで加工するほうが、ECサイトや広告では扱いやすい場合があります。

また、最初に作った画像の左右に余白を追加したい場合なども、生成拡張を利用すれば元画像を活かしたままサイズを変更できます。

3. Ideogram|文字入り画像を作るなら

AI画像を制作していると、意外と困るのが文字です。

画像自体はきれいなのに、ポスターや広告に入れた文字が崩れてしまう。これはAI画像生成でよくある問題でした。

そこで候補になるのがIdeogramです。

文字を含むポスター、広告、サムネイル、商品パッケージ、SNS用キャンペーン画像などを作りたい場合に便利です。

使い方

例えば、画像の内容だけでなく、入れたいコピーを明確に指定します。

「中央に『AIで仕事を変える』というタイトルを配置し、背景は未来的なオフィス、企業広告のようなシンプルなデザイン」といった形です。

ただし、日本語の文章を大量に配置する場合は、AIだけで完成させる必要はありません。

背景やデザインをAIで作り、最終的な日本語の文字組みはPhotoshopなどで調整するほうが確実です。

4. ChatGPT|画像制作のディレクターとして使う

画像生成AIを使うとき、多くの人が悩むのが「どんなプロンプトを書けばいいのか」という問題です。

そこで、画像生成の前にChatGPTを使います。

例えば、

「日本のAIツール紹介サイト用に1200×630のメインビジュアルを作りたい。テクノロジー感は欲しいが、安っぽい未来都市にはしたくない。人物は入れない。白を基調にして、シンプルで高級感のあるデザインにしたい」

と伝えます。

そこから構図、色、被写体、背景、光、余白などを整理し、MidjourneyやFireflyなどの画像生成AIで使える指示に落とし込みます。

つまり、ChatGPTに画像を作らせるだけではなく、画像制作の企画担当・アートディレクターとして使うわけです。

5. Photoshop|最後の仕上げを担当する

AIが生成した画像を、そのまま完成品として使う必要はありません。

仕事で使うなら、最後の微調整をしたほうが完成度は上がります。

  • 不要な部分を削除する
  • 背景を修正する
  • 商品の位置を調整する
  • 色や明るさを調整する
  • ロゴを追加する
  • 日本語の文字を正確に配置する
  • 複数の画像を合成する

こうした仕上げをPhotoshopで行います。

特に広告やWebサイトでは、AIに「完成品」を作らせるより、AIで素材を作ってからPhotoshopでレイアウトを完成させるほうが、最終的な品質をコントロールしやすくなります。

6. AIを組み合わせると制作の流れが変わる

実際の制作では、一つのAIに全部を任せる必要はありません。

例えばWebサイト用の広告画像を作る場合、私は次のように分けます。

STEP 1|ChatGPT
画像の目的、ターゲット、サイズ、構図、雰囲気を整理する。

STEP 2|Midjourney
複数のビジュアル案を作り、全体の世界観を決める。

STEP 3|Ideogram
文字を含む広告やポスターなら、文字入りデザインの候補を作る。

STEP 4|Adobe Firefly
背景変更、不要部分の修正、生成拡張などを行う。

STEP 5|Photoshop
ロゴ、文字、色、余白などを調整して完成させる。

この流れなら、一発で完璧な画像を生成する必要がありません。

生成→選択→修正→仕上げという工程に分けることで、結果的に制作時間を短縮できます。

7. 良い画像を作るなら、プロンプトより先に構図を決める

「プロンプトを長くすれば良い画像になる」と考える人がいますが、これは必ずしも正しくありません。

まず重要なのは、画像の主役を決めることです。

例えば商品広告なら、商品が主役なのか、人物が主役なのか、背景の世界観を見せたいのかを最初に決めます。

その後に、次の要素を考えます。

  • 主役
  • 構図
  • 背景
  • カメラ・画角
  • 雰囲気
  • 用途とサイズ

この順番で考えると、画像生成AIへの指示もかなり明確になります。

8. 日本向けの画像なら「日本」を具体的にする

日本をテーマにした画像を作るとき、「Japanese style」とだけ入力するのはおすすめしません。

海外から見た日本のステレオタイプになってしまうことがあるからです。

例えば東京の街を表現するなら、場所、時間帯、建物、道路、看板、天候、人物の服装などを具体的に設定します。

和風デザインなら、「和風」という一言だけで終わらせず、紙の質感、色、余白、装飾、書体、光の入り方などを指定します。

日本向けのWebデザインでは、情報を詰め込みすぎず、余白をしっかり取ることも意識したほうがいいでしょう。

9. AI画像をそのまま公開する前に確認する

AI画像は便利ですが、生成した画像を確認せず、そのまま公開するのは避けたほうがいいです。

人物の手、細かな文字、商品のロゴ、機械の構造などに不自然な部分が残る場合があります。

特に広告や企業サイトで使用する場合は、画像の品質だけでなく、利用しているAIサービスの利用規約や生成物の利用条件も確認してください。

「AIで作った画像だから自由に使える」と考えるのは危険です。

実在人物、企業ロゴ、ブランド、既存作品に似せた画像を作る場合も、権利関係には注意が必要です。

2026年、私ならこの組み合わせで始める

これから画像制作を始める人に、いきなり複数のAIを契約することはおすすめしません。

SNSや個人制作なら、まずChatGPT+Midjourney

広告やWeb制作なら、ChatGPTFirefly+Photoshop。

文字入りのデザインなら、ChatGPTIdeogram+Photoshop。

企業の制作業務なら、FireflyとPhotoshopを中心にして、必要に応じて他の画像生成AIを組み合わせます。

大切なのは、AIをたくさん使うことではありません。

自分の制作工程の中で、「ここはAIに任せたほうが速い」という部分を見つけることです。

最後に|画像生成AIは「一発生成」から「制作工程」へ

2026年の画像生成AIは、単純に文章を入力して画像を作るだけの道具ではなくなっています。

生成した画像を編集し、別の画像と組み合わせ、文字やロゴを配置し、最終的なデザインとして仕上げる。こうした一連の制作工程の中でAIを使うことが重要になっています。

私なら、ChatGPTで企画を整理し、Midjourneyで世界観を作り、Ideogramで文字入りデザインを試し、Fireflyで画像を編集し、Photoshopで仕上げるという形で使い分けます。

そして最後の判断は人間が行います。

AIの性能だけで画像の品質が決まるわけではありません。「何を伝える画像なのか」「誰に見せるのか」「どこまで修正するのか」を決められる人ほど、AIを使ったときの差が大きくなります。

今回紹介したAI画像ツール一覧

AIツール 主な用途 おすすめの使い方
ChatGPT 企画・プロンプト設計 画像の目的、構図、雰囲気を整理して生成用の指示を作る
Midjourney 画像生成・ビジュアル制作 広告、Web、SNS、コンセプトアートなど印象的な画像を作る
Adobe Firefly 画像生成・画像編集 背景変更、生成拡張、画像加工などを行う
Ideogram 文字入り画像・デザイン ポスター、広告、サムネイル、パッケージなどを制作する
Adobe Photoshop 画像編集・仕上げ 生成画像の修正、合成、色調整、文字入れなどを行う

迷ったら、まず一つから始めてください。世界観のある画像ならMidjourney、仕事で使う画像制作ならFirefly、文字入りデザインならIdeogram。そして、細かな仕上げが必要になったらPhotoshopを追加する。このくらいシンプルに考えたほうが、余計なコストも学習時間も増えません。

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