BandLab SongStarterとは?音楽制作の「最初の一音」をAIで作るツール
BandLab SongStarterは、音楽制作のアイデアが思いつかないときに、AIを使ってメロディーやビートなどの音楽アイデアを生成してくれる作曲支援ツールです。
一般的なAI音楽生成サービスのように「完成した曲をAIに全部作ってもらう」という使い方よりも、SongStarterは作曲のスタート地点を作ることに重点を置いています。ジャンルやムード、テンポ、キーなどを指定して音楽のアイデアを生成し、気に入ったものをBandLab Studioで編集して、自分の曲に仕上げていく流れです。
BandLabがSongStarterを公式に紹介したのは2023年5月です。現在はBandLabのWeb版とモバイル版の両方から利用でき、SongStarter自体は無料で利用できます。
実際に使ってみると、SongStarterの面白さは「AIに曲を作らせること」より、何もない状態から短時間で制作を始められることにあります。作曲初心者だけでなく、ビートメイカーやソングライターがアイデアを探すための補助ツールとしても使いやすい設計です。

BandLab SongStarterの基本情報
SongStarterは単独の音楽制作ソフトというより、BandLabというオンライン音楽制作プラットフォームの中に組み込まれているAIクリエイティブツールです。
| ツール名 | BandLab SongStarter |
|---|---|
| 開発・運営 | BandLab |
| 登場時期 | 2023年5月に公式発表 |
| カテゴリー | AI作曲・音楽アイデア生成 |
| 主な用途 | 作曲、ビート制作、メロディー制作、音楽アイデアの発掘 |
| 利用環境 | Web、iOS、Android |
| 基本利用 | SongStarterは無料で利用可能 |
BandLab自体はDAW、録音、ミックス、マスタリング、サンプル、コラボレーションなどをまとめた音楽制作プラットフォームです。そのためSongStarterでアイデアを作ったあと、そのままBandLab Studioで制作を続けられる点が大きな特徴です。
SongStarterが解決する問題
音楽制作をしていると、「曲を作りたいけれど最初の8小節が出てこない」という状態になることがあります。
コード進行は思いついたけれどメロディーが浮かばない。ドラムパターンを作ったものの、そこから先に進めない。歌詞を書いたものの、どんな雰囲気の曲にすればいいか決まらない。
SongStarterは、こうした作曲上のアイデア不足や制作の行き詰まりを解消するためのツールとして使えます。
- 曲作りを始めるきっかけが欲しい
- 新しいコード進行を試したい
- 普段作らないジャンルに挑戦したい
- ラップ用のビートを探したい
- 歌詞に合う音楽の雰囲気を探したい
- 短時間で複数のアイデアを比較したい
SongStarterの立ち位置は明確です。完成曲をワンクリックで作って終わりではなく、「AIにアイデアを出してもらい、その後は人間が制作する」という使い方に向いています。
BandLab SongStarterの主要機能
1. AIによる音楽アイデア生成
SongStarterの中心機能です。ジャンルなどの条件を設定すると、AIが音楽制作の出発点となるアイデアを生成します。
生成されたアイデアについて複数のバリエーションを切り替えたり、気に入らなければ再生成したりできます。
2. 複数ジャンルから選択
Hip Hop、Lo-fi、Trap、R&B、Popなど、複数のジャンルから制作の方向性を決められます。ジャンルを選ぶだけなので、音楽理論に詳しくない初心者でも試しやすいのがポイントです。
3. Mood・Tempo・Keyの調整
SongStarterでは、ジャンルだけでなくMood、Tempo、Keyを設定できます。
例えば同じHip Hopでもテンポを変えるだけで曲の印象は大きく変わります。歌いたいキーが決まっている場合はKeyを合わせておくことで、後からボーカルを乗せる作業もしやすくなります。
4. 複数のバリエーションを比較
生成した音楽アイデアについて複数のバリエーションを切り替えて比較できます。
「最初に出てきた曲が微妙だから終了」ではなく、同じ条件から別パターンを探せるのが実用的です。
5. Regenerateによる再生成
生成されたアイデアが気に入らなければ、再生成して新しいアイデアを作れます。
作曲では「一発で完璧なものを出す」より、何案か並べて、その中から使える部分を見つけるほうが現実的です。SongStarterもその考え方に近い設計になっています。
6. 歌詞を起点にしたアイデア作り
BandLabではSongStarterについて、歌詞を入力して音楽アイデアをカスタマイズする使い方も案内しています。
すでに歌詞がある人にとっては、「この歌詞にどんなビートを合わせればいいか」という逆方向から作曲を始められるのが便利です。
7. BandLab Studioへ移動
気に入ったアイデアはプロジェクトとして保存し、そのままStudioで編集できます。
生成した音楽を聴いて終わりではなく、BandLab Studioで録音、MIDI編集、エフェクト、ボーカル制作などに進められる点がSongStarterの大きな特徴です。
8. 無料でアイデアを試せる
SongStarter自体は無料で利用できます。「AI作曲を試してみたい」という段階なら、最初から有料サービスを契約する必要がないのは大きなメリットです。
SongStarterの主な特徴・強み
完成曲より「作曲のきっかけ」に強い
最近のAI音楽サービスでは、プロンプトからボーカル付きの完成曲まで生成するタイプが増えています。
それに対してSongStarterは、もっと手前の段階にあります。何もない状態から「まずこのビートで始めてみる」という土台を作るためのツールです。
AIが完成品を作ってしまうと、生成された曲を聴いて終わりになりがちですが、SongStarterなら「ここから自分で作る」という感覚を残せます。
BandLab Studioとのつながりが自然
生成したアイデアをStudioに移して、ボーカルを録音したり、MIDIを編集したり、楽器やエフェクトを追加したりできます。
「AI生成 → DAW」という面倒な受け渡しを減らせるため、AIで作ったアイデアを実際の制作へ持っていきやすい設計です。
初心者でも音楽制作を始めやすい
DAWを開いてゼロからドラム、ベース、コード、メロディーを作るのは初心者には意外と難しいものです。
SongStarterならジャンルを選んで生成するだけなので、「何を置けばいいのか分からない」という最初の壁を低くできます。
AIを「代作者」ではなく「アイデア出し」に使える
SongStarterは、AIが作った音楽をそのまま完成品として使うより、そこから人間が編集していく使い方と相性が良いです。
作曲の練習をしている人にとっても、生成されたコード、リズム、音の組み合わせを分析することで、音楽制作の勉強材料として使えます。
SongStarterの実際の使用シーン
1. 作曲のアイデア出し
一番分かりやすい使い方です。「今日は何か曲を作りたいけれど、何から始めよう」というときにSongStarterを使います。
2. ラップ・Hip Hopのビート制作
Hip HopやTrapなどのジャンルを選び、生成されたビートをStudioに移してラップを乗せる使い方ができます。
3. Lo-fi BGM制作
Lo-fi系の落ち着いた音楽を作りたい場合にも使えます。生成したアイデアにループ、ドラム、環境音などを追加して、自分なりのBGMへ発展させる方法があります。
4. TikTok・YouTube向け音源のアイデア作り
短い動画用のBGMを考えるときにも便利です。最初から長い曲を作るのではなく、印象的な短いフレーズを作ってから動画尺に合わせて編集する方法があります。
5. 作詞した歌詞に曲を付ける
歌詞は書けるけれどメロディーが作れない人に向いています。歌詞を出発点として音楽アイデアを探し、その後Studioでボーカルを録音します。
6. 音楽制作の練習
初心者がDAWの操作を覚えるときにも便利です。AIが作った素材を使い、そこからドラムを変更したり、コードを変えたり、メロディーを追加したりすることで、実際の制作工程を体験できます。
7. 新しいジャンルへの挑戦
普段Rockしか作らない人がTrapを試す、普段Popを作っている人がDrift Phonkを試す、といった使い方もできます。
自分で作るといつも同じパターンになってしまう人にとって、AIから少し違う方向性を出してもらうのは意外と役立ちます。
BandLab SongStarterの使い方
STEP 1:BandLabのアカウントを作成
まずBandLabのアカウントを作成します。SongStarterを使うにはBandLabの環境に入る必要があります。
STEP 2:ログイン
Web版またはBandLabアプリからログインします。
STEP 3:SongStarterを開く
Web版ではBandLabのCreateからSongStarterを選択します。Studio内からSongStarterを開く方法もあります。
モバイル版では、CreateタブからToolsを開き、SongStarterを選択する流れです。
STEP 4:ジャンルを選ぶ
作りたい音楽のジャンルを選択します。
- Lo-fi:落ち着いたBGM
- Hip Hop:ラップ向け
- Trap:現代的なビート
- R&B:ボーカル中心の曲
- Pop:一般的なポップソング
- Drift Phonk:重低音を活かしたビート
STEP 5:Mood・Tempo・Keyを設定
必要に応じてMood、Tempo、Keyを調整します。歌う予定があるなら、ボーカルのキーを先に決めておくと後の作業が楽になります。
STEP 6:音楽アイデアを生成
Generateを押すとAIが音楽アイデアを生成します。
STEP 7:複数のバリエーションを聴き比べる
1つ目だけを聴いて終わりにせず、複数のバリエーションを比較します。
STEP 8:気に入らなければ再生成
しっくり来なければRegenerateを使います。
ここで大切なのは、「AIが作った曲が良いか悪いか」を考えすぎないことです。使えそうなコード、ドラム、リズム、雰囲気が一つでも見つかれば十分です。
STEP 9:Studioで編集
気に入ったアイデアを保存し、BandLab Studioへ移します。
STEP 10:自分の曲に仕上げる
ボーカルを録音し、ドラムを変更し、楽器を追加し、エフェクトやミックスを調整します。
ここから先はAI任せにせず、自分の音に変えていくのがSongStarterのおすすめの使い方です。
SongStarterを使うときの実践的なコツ
「完成曲を作って」と考えない
SongStarterは、ChatGPTのように長い文章で細かく指示して音楽を生成するタイプのAIとは少し違います。
「完璧な曲を一発で作る」という考え方より、使えそうな素材を探すという感覚で使ったほうが結果を活かしやすいです。
最初はジャンルを大きく変えてみる
同じジャンルを何度も生成するだけでは似たアイデアが続くことがあります。
例えばPopを作りたい場合でも、一度R&BやHip Hopにしてみると、そこから思いがけないコードやリズムを見つけられることがあります。
歌詞があるなら先に用意する
歌詞から曲を作りたい場合は、先にサビだけでも用意しておくと方向性を決めやすくなります。
SongStarterは歌詞を起点にした音楽アイデア作りにも利用できます。
テンポを先に決める
ダンス系、Rap、PopなどではBPMによって曲の印象がかなり変わります。
「このくらいのテンポで歌いたい」というイメージがあるなら、生成時点でTempoを調整しておくと、後から大幅に作り直す必要が減ります。
気に入った部分だけ残す
生成された曲全体が好みに合わなくても問題ありません。
「ドラムだけ好き」「コードだけ使いたい」「イントロの雰囲気が良い」という場合は、その部分を制作の出発点にします。
AIの音をそのまま完成品にしない
SongStarterの価値は、生成された音源をそのまま公開することだけではありません。
Studioでコードを変更したり、楽器を入れ替えたり、ボーカルを録音したりして、自分のアイデアを加えることで、AI生成素材が自分の曲に変わっていきます。
権利関係は「完全に自分の著作物」とは考えない
ここはSongStarterを使ううえで注意したいポイントです。BandLabはSongStarterの生成トラックについて、元のクリエイターへのロイヤリティなしで使用できる一方、生成されたトラックそのものの権利をユーザーが所有するわけではないと説明しています。
商用リリースや企業案件などで使う場合は、「無料で使える」と「自分だけが権利を持つ」は別の話として扱ったほうが安全です。公開前に最新の利用規約やライセンス条件を確認することをおすすめします。
SongStarterの対応環境・インストール方法
Web版
WebブラウザからBandLabにログインして利用できます。SongStarterはWeb版のCreateメニューからアクセスできます。
iPhone・iPad
BandLabのモバイルアプリからSongStarterを利用できます。モバイル版ではCreateからToolsを開き、SongStarterを選択する流れです。
Android
Android向けBandLabアプリでも利用できます。Web版とモバイル版の両方でSongStarterを使えるため、PCでアイデアを作り、スマートフォンで確認するといった使い分けも可能です。
Windows
SongStarter単体のWindows専用アプリをインストールするというより、BandLabのWeb環境から利用する形が基本です。
Mac
Macでもブラウザから利用できます。MacでSongStarterからアイデアを作り、そのままBandLab Studioで編集する使い方ができます。
ブラウザ拡張機能
SongStarterを使うために専用ブラウザ拡張機能をインストールする必要はありません。
SongStarterの料金・無料版・Pro・Max
SongStarterについては、ここを少し分けて考える必要があります。SongStarter自体は無料で利用できます。一方、BandLab全体には有料のMembershipがあり、SongStarter以外の高度な制作機能やAI機能、サンプル、アーティスト向けサービスなどが追加されます。
Free
- SongStarter:利用可能
- 基本的な音楽制作機能:利用可能
- Sampler、Drum Machine、Looper、AutoPitchなど:利用可能
- 一部のFX、プリセット、バーチャル楽器:利用可能
「まずAIで作曲のアイデアを試したい」というだけなら、無料プランから始めれば十分です。
BandLab Pro
BandLabのPro Membershipでは、Voice Cleaner、AutoMixなどのAIツール、追加のBandLab Sounds、Artist Servicesなど、SongStarter以外の制作・公開機能が強化されます。
料金は地域や契約条件によって変わる場合があるため、契約時にはBandLabの最新料金表示を確認するのが安全です。
BandLab Max
Maxはさらに上位のMembershipです。より多くのAI音楽制作機能、マスタリング機能、追加サービスなどが含まれます。
ただし、SongStarterだけを使うためにMaxへ加入する必要はありません。
企業版について
SongStarterには一般的なSaaSのような「Enterpriseプラン」が中心に用意されているわけではありません。
つまり、SongStarterを試すだけなら無料、BandLabを本格的な音楽制作環境として使うならProやMaxを検討するという考え方が分かりやすいでしょう。
SongStarterはどんな人に向いている?
音楽制作初心者
特に相性の良いユーザーです。DAWを開いても何を作ればいいのか分からない人が、まず一つの音楽アイデアを得るために使えます。
作曲家・ソングライター
自分の定番パターンから抜け出したいときに便利です。普段とは違うジャンルやテンポからアイデアをもらえます。
ビートメイカー
Hip Hop、Trap、Drift Phonkなどのビート制作を始めるきっかけとして使えます。
ラッパー・ボーカリスト
歌詞やフロウはあるけれど、それに合うビートがないという場合に使いやすいでしょう。
YouTube・TikTokクリエイター
動画用BGMのアイデアを探す用途にも使えます。ただし、公開・商用利用する場合は生成音源の権利条件を確認してください。
音楽を趣味で作る人
プロになるつもりがなくても、スマートフォンだけで作曲を始められるので、趣味の音楽制作にも向いています。
マーケティング担当者
広告やSNS動画のBGMアイデアを考える補助として使うことはできます。ただし、商用コンテンツに利用する場合はライセンス条件を確認してから使用したほうが安全です。
一方、プログラマー、一般的な事務職、SEO担当者などにとっては、SongStarterそのものが仕事の中心になるケースは多くありません。音楽制作を目的としているかどうかが、使う価値を判断する一番分かりやすい基準です。
BandLab・SongStarterの世界での利用状況
SongStarter単体について、現在の利用者数、月間アクセス数、国別ユーザー数、累計ダウンロード数をBandLabが詳細に公開しているわけではありません。
一方、BandLab全体については、公式に1億人以上のクリエイターが参加するコミュニティであると案内されています。この数字はBandLab全体の規模を示すものであり、SongStarterだけの利用者数ではありません。
したがって、「SongStarterを何百万人が利用している」といった具体的な数字を推測して掲載するのは適切ではありません。
利用地域について
BandLabは世界各地から利用されている音楽制作プラットフォームで、WebとiOS・Androidの両方に対応しています。特定の1か国だけを対象にしたサービスではなく、グローバルな音楽制作コミュニティを形成しています。
日本から利用する場合も、PCとスマートフォンのどちらからでも音楽制作を始められるため、初心者が試しやすいサービスです。
ダウンロード数について
BandLab全体のアプリダウンロード実績とSongStarterの利用数は別物です。SongStarter単独の正確なダウンロード数については、公開情報だけでは比較できる数字が確認できないため、推測値をユーザー数として扱わないほうがよいでしょう。
SongStarterのメリット・デメリット
メリット
- 無料で試せる:AI作曲のアイデア出しをコストなしで始められます。
- 初心者でも分かりやすい:ジャンル、Mood、Tempo、Keyを設定するだけなので、音楽理論の知識が少なくても使えます。
- BandLab Studioとの連携が自然:生成したアイデアをそのまま編集環境へ移せます。
- 作曲の行き詰まりを解消しやすい:何も思いつかない状態から、制作を始めるきっかけを作れます。
- モバイルでも使える:スマートフォンからアイデアを作れるため、思いついたときに制作を始められます。
デメリット
- 完成曲生成を目的としたAIではない:歌詞、ボーカル、アレンジまで含めた完成曲を一発で作りたい人には物足りない可能性があります。
- 細かな音楽的指定には限界がある:高度なコード進行や細かなアレンジを文章で指定するタイプのAIとは使い方が違います。
- 生成結果が毎回そのまま使えるわけではない:何度か生成して、使えるアイデアを探す前提で考えたほうがよいです。
- 権利関係を理解して使う必要がある:生成トラックはロイヤリティなしで利用できますが、ユーザーがそのトラック自体の権利を所有するわけではありません。
SongStarterと他のAI音楽ツールを比較
SongStarterを評価するときは、SunoやUdioのような「AIに曲を生成させるサービス」と同じ土俵で考えすぎないほうが分かりやすいです。目的がかなり違います。
| 項目 | BandLab SongStarter | Suno | Udio |
|---|---|---|---|
| 中心機能 | 作曲アイデア生成 | AIによる楽曲生成 | AIによる楽曲生成 |
| 完成曲生成 | 中心ではない | 対応 | 対応 |
| ビート・メロディーのアイデア | 得意 | 対応 | 対応 |
| DAW編集 | BandLab Studioと連携 | 外部制作環境との使い分けが必要 | 外部制作環境との使い分けが必要 |
| 無料利用 | SongStarterは無料 | 無料枠あり | 無料枠あり |
| 向いている用途 | 作曲のスタート地点を作る | 完成曲を素早く作る | 完成曲を試作する |
SongStarterとSunoの違い
Sunoは、歌詞やプロンプトを入力してボーカルを含む楽曲を生成する用途に強いサービスです。
一方SongStarterは、完成曲をAIに作ってもらうよりも、音楽制作の最初のアイデアを得るためのツールです。
「AIに曲を作ってほしい」ならSunoのようなサービス、「自分で曲を作りたいけれど最初のアイデアが欲しい」ならSongStarterという違いで考えると分かりやすいでしょう。
SongStarterとUdioの違い
UdioもAIによる楽曲生成を中心としたサービスです。完成度の高い音源を短時間で試作したい場合に使われます。
SongStarterはBandLab Studioと組み合わせて、自分で音源を編集していく前提が強いため、AI生成とDAW制作の境界線が異なります。
SongStarterと一般的なDAWの違い
FL Studio、Ableton Live、Logic ProなどのDAWでは、ユーザー自身がコード、リズム、音色、エフェクトなどを細かく決めます。
SongStarterはその前段階をAIに手伝ってもらうツールです。DAWを置き換えるものではなく、「DAWを開いたけれど何も思いつかない」という問題を解消する補助役と考えると適切です。
実際に使うなら、この流れが現実的
SongStarterを単独で使い続けるより、次のような流れにするとかなり使いやすくなります。
- SongStarterでジャンルを決める
- 複数のパターンを聴き比べる
- 使えそうなコードやリズムを探す
- TempoとKeyを自分の曲に合わせる
- Studioへ移動する
- ドラムやベースを自分好みに変更する
- 自分でメロディーを追加する
- ボーカルやラップを録音する
- エフェクトとミックスを調整する
- 完成した曲を保存・公開する
この使い方なら、AIが作った素材をそのまま使うのではなく、AIを「作曲アシスタント」として使えます。
特に初心者の場合、最初から全部自分で作ろうとするとDAWの操作だけで疲れてしまいます。SongStarterで土台を作り、そこから自分で変更していくほうが、音楽制作そのものを覚えやすいでしょう。
BandLab SongStarterの総合評価
SongStarterは、「AIに完成曲を作ってもらいたい人」のためのツールというより、「自分で音楽を作りたいけれど、最初のアイデアが出てこない人」のためのAI作曲支援ツールです。
ここを理解して使うと、かなり便利です。
特に、BandLab Studioと組み合わせて使える点は大きなメリットです。AIでアイデアを生成し、そのまま録音、MIDI編集、エフェクト、ミックスなどの制作工程へ進めるため、AIで作ったアイデアを実際の音楽制作へ持っていきやすくなっています。
SongStarterがおすすめな人
- 作曲初心者
- DAWを始めたばかりの人
- ビートメイカー
- ラッパー・ボーカリスト
- 作詞はできるけれど作曲が苦手な人
- 普段とは違うジャンルに挑戦したい人
- 作曲のアイデアが枯れてしまうことがある人
SongStarterを使う価値が高いタイミング
「曲を作りたいのに何も思いつかない」ときです。
10分、20分とDAWの画面を眺めているくらいなら、SongStarterで何パターンか生成して、その中から一つ選んだほうが早いことがあります。
あまりおすすめしないケース
「AIに歌詞からボーカルまで含めた完成曲を作ってほしい」「プロンプトだけで完成した楽曲を作ってすぐ公開したい」という人には、SongStarterより完成曲生成を中心としたAI音楽サービスのほうが目的に合っています。
また、すでにDAWを使いこなしていて、自分でコード、ドラム、ベース、メロディーを素早く作れる人にとっては、SongStarterを頻繁に使う必要はないかもしれません。
ただ、作曲の途中でアイデアが止まったときの「引き出し」として持っておく価値はあります。何よりSongStarterは無料で試せるため、まず数回使って、自分の制作スタイルに合うか確認するのが一番早いでしょう。
結論として、BandLab SongStarterは「AIが全部作ってくれる作曲サービス」ではなく、「自分で曲を作る人のためのAIアイデア発生装置」と考えると、その良さがよく分かります。
BandLab SongStarterに関するよくある質問
SongStarterは無料ですか?
はい。SongStarterは無料で利用できます。BandLab全体には有料のPro・Max Membershipがありますが、SongStarterでAI音楽アイデアを生成するためにMembershipへ加入する必要はありません。
SongStarterだけで完成した曲を作れますか?
SongStarterは完成曲制作そのものより、作曲のアイデア生成を目的としたツールです。生成したアイデアをBandLab Studioへ移して、ボーカル、楽器、ドラム、エフェクトなどを追加して完成させる使い方が基本です。
SongStarterは日本語に対応していますか?
SongStarterは一般的なチャットAIのように日本語で細かな文章指示を出すタイプのサービスではありません。ジャンル、Mood、Tempo、Keyなどの設定を中心に音楽アイデアを作ります。日本語の歌詞を使った制作については、実際の環境で動作を確認してから本格的に利用するのがよいでしょう。
SongStarterで作った音楽は商用利用できますか?
BandLabはSongStarterで生成したトラックについて、元のクリエイターへの料金やロイヤリティなしで利用できると説明しています。ただし、生成されたトラックそのものの権利をユーザーが所有するわけではないとしています。商用リリースや広告などに使う場合は、最新の利用条件を確認してください。
スマートフォンだけでも使えますか?
はい。BandLabのモバイルアプリからSongStarterを利用できます。CreateタブからToolsを開き、SongStarterを選択する流れです。
SongStarterはSunoと同じですか?
同じではありません。SunoのようなサービスはAIによる完成楽曲の生成を重視していますが、SongStarterは作曲のスタート地点となるアイデア生成を重視しています。
SongStarterは初心者でも使えますか?
むしろ初心者と相性の良いツールです。ジャンルを選んで生成し、気に入ったアイデアをStudioで編集するという流れなので、DAWを触ったことがない人でも音楽制作の最初の一歩を踏み出しやすくなっています。

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